2004年4月、銀輪のバトル展望

  〓 アジア自転車選手権・3DAY ROAD 熊野・全日本自転車選手権ロード(五輪選考会)〓
      オリンピック・イヤー2004年の国内ロードレースは、シーズンイン直後からビックレースが連続して行なわれる。
(アジア自転車選手権)
 初めは5年ぶり("99年以来)日本開催の第24回を迎えるアジア自転車競技選手権大会で4月9日より三重県四日市の競輪場
 (トラック)と周辺公道特設コースでのロードレースである。”99年開催時は翌年("00年)のシドニー五輪の代表枠を賭けた大会
 であった。(前橋Dome/嬬恋高原コース) しかし本年のロード競技は昨年のB世界選手権での規定の入賞者で「枠」が決定し
 ている(日本は2名の参加決定) このため代表となった有力チームの選手の動き(走り)が見所である。なんと言っても下旬
 に開催される代表選考会レース(4月30日=会場・日本CSC)が最大の目標であるため調整レースとなるか、または前年度8年
 (6大会)振り鈴木真理(シマノ)により日本からチャンピオンを出し、連覇を狙っての国内選手の走りとなるか注目される。
  この大会はむしろトラック競技に興味が持たれる。前回の大会では優勝者=五輪代表「枠」決定であったが基準の改正で、
 5月26日よりオーストラリアで開催の”04世界選手権出場権獲得という厳しい変更になった。そして五輪代表権は世界選手権
 の規定入賞で約束される。
  この他2月より開始されている本年のワールド・カップ(4戦あり)の種目別獲得ポイントの上位者が出場権獲得の道もあるが
 1発勝負のアジア選手権での優勝は近道である。
 まして短距離種目(タイムトライアル、スプリント、ケイリン)の出場権はチームスプリントの出場権獲得で参加権利が広がる。
 アジア随一の実力を有する競輪選手のトップクラスのナショナルチームのメンバーの走りが最大の見所となろう。
 全国大会を主管する三重県自転車競技連盟は1975(昭和50年)の国民体育大会以来のビック大会で記録の書き換えを期待
 しバンクの整備に余念がない。
参考資料 四日市競輪場での30回国民体育大会(1975)では1Kmタイム・トライアル優勝タイムが
        1分10秒40(大会新)でその年の全プロ選手権のタイムは1分10秒80、全アマ選手権が
        1分10秒87でいずれもを上回っていた。
      *海風がバンクにどのような影響を及ぼすか当日の風向・風速次第で好記録も期待される。
        チームスプリントの400mバンクでの世界最高は”97W/C・3戦優勝のポーランドチーム
        1分14秒237(時速:58.2Km) 日本の最高タイム同じ大会1分14秒430(時速:58Km)
        (太田真一、十文字貴信、小嶋敬ニ)
    戦歴欄記号説明:TT=タイムトライアル、SP=スプイント、KE=ケイリン、PO=ポイント、TS=チームスプリント、
            MD=マデイソン EL=エりミネーション 
            RR=個人ロード、ITT=個人タイムトライアル ロード
アジア選手権:代表選手 エリート(トラック)
選手名 出身地/チーム ア   ジ   ア   選   手   権  成   績  アジア大会       World Cup      
2003年 2002年 2001年 2002年 2003年
矢口啓一郎 群 馬/競輪 KE 優勝       2戦 KE 優勝
稲垣 裕之 京 都/競輪 SP3位/TS優勝        
井上 昌巳 長 崎/競輪 Km優勝/TS優勝       3戦 TT 9位
大森 慶一 北海道/競輪   Km/TS優勝 Km優勝/TS優勝 ”02 TT2位  
北津留 翼 福 岡/WCC Jr.世界/SP・KE 1位       2戦 SP 予選
内田  慶 栃木/競輪 I P 5位        
坂口  博 愛 知/愛三工業 PO10位/MD5位 TP 3位 MD 優勝    
西谷 泰治 愛 知/愛三工業 PO 3位/TP3位     ”02 PO 10位  
黒木 祐介 宮 崎/法政大学 EL10位/TP3位 TP 3位 TP 3位    
盛  一大 茨 城/日本大学          


アジア選手権:代表選手 エリート(ロード)
選手名 出身地/チーム ア   ジ   ア   選   手   権  成   績 アジア大会 国内主要大会
2003年 2002年 2001年 2003年 左側・年度
狩野 智也 群 馬/シマノ RR 18位 RR 10位 RR 24位/ITT 4位   02 全実業2位
鈴木 真理 神奈川/シマノ RR 優勝   RR 27位 "02 RR 10位 02 全日本優勝
岡崎 和也 広 島/Team Nippo RR 7位/ITT 3位 RR 11位/ITT優勝   "02 ITT 6位 03 T・沖縄優勝
廣瀬  敏 石 川/Team Nippo         03T・北海道優勝


”04ワールド・カップ:代表選手 1〜4戦別予定表
選手名 出身地/チーム  /  参戦予定 2004年  2003年  
第1戦・W/C成績 第1戦−4戦(#1〜#4)W/C成績
神山雄一郎 栃 木/競輪   #1 −  #3 #4 TS 6位 #1・TS 3位
山田 裕仁 岐 阜/競輪   #1 −  #3 − KE 6位 #1・KE 5位
伏見 俊昭 福 島/競輪   #1 #2 #3 #4 TS 6位 #1・TT 5位、TS 3位/      #4・KE 2位、TS 優勝
金子 貴志 愛 知/競輪   #1 #2 #3 #4 SP 予・敗退 #1・SP 9位/     #3・SP 6位、TS 4位
長塚 智広 茨 城/競輪   #1 #2 #3 #4 TS 6位 #1・SP 8位、TS 3位/      #4・SP 5位、TS優勝
永井 清史 岐 阜/競輪   #1 #2 #3 #4 SP 10位                       #4・SP 4位、TS優勝
飯島 規之 埼 玉/競輪   #1 #2 −  −   #1・PO 6位/            #4・PO11位
飯島  誠 東 京/ラバネロ  −  −  #3  #4        
矢口啓一郎 群 馬/競輪   #1 #2  − #4 TT 11位 #2・KE優勝、TT 9位/#3・TS 4位
井上 昌巳 長 崎/競輪  − #2 −  #4   #3・TT 9位、TS 4位
大菅小百合 長野/三協精機  #1 #2 #3 #4                         #4・TT 7位


3月15日現在のエントリー状況
区粉略称 参加国 区粉略称 実施種目 男子     女子 実施種目 男子   女子
KSA  サウジアラビア KAZ カザフスタン トラック Er/Jr    Er/Jr ロード Er/Jr  Er/Jr
BRN  バーレーン MAC マカオ スプリント ○ ○    ○ ○ 個人T・T ○ ○  ○ ○
CHN  中華人民共和国 MAS マレーシア タイムトライアル ○ ○    ○ ○ 個人ロード ○ ○  ○ ○
KOR  大韓民国 MGL モンゴル 個人追抜 ○ ○    ○ ○    
UAE  アラブ首長国連邦 PH I フイリッピン ケイリン ○ ○    ○ −    
HKG  香港・チャイナ I R I イラン ポイントレース ○ ○    ○ ○    
I NA  インドネシア THA  タイ  スクラッチ ○ ○    − −    
TPE チャイニーズ・台北 JPN  日本 団体追抜 ○ ○    − −    
      チームスプリント ○ ○    ○ −    
      マデイソン ○ −    − −    


(3DAY ROAD 熊野)
  アジア選手権トラック最終日の4月16日から実業団唯一のステージレースである第6回目が南紀地区で行なわれる。
 本年の第1ステージは新宮市から車で30分強の熊野川町の清流赤木川沿いの公道周回コースが設定された。
 そしてこの大会最大の目玉レースとなっており、全国のサイクルフアン注目の第2日目熊野山岳コースは17日JR紀勢線熊野市
 下車4Kmの山崎公園運動場前をスタート・ゴールとする例年の場所で開催される。四日市からは列車で2時間強で行ける。
 アジア選手権のプロの走りを見て移動し、ロードレースの本格コースでの観戦は可能でありお勧めしたい。
 2週間後に迫っている五輪ロード代表選考会に出場する国内トップクラスの選手の走りが見られ、その調整状況が分かり日本
 CSCに熱い視線が送れることでしょう。  実業団チームランキング上位10チームと混成5チーム計15チーム90名がエントリー
         

3DAY ROAD 熊野:参加主な選手

選手名 所属 実車連RANK/ポイント    主  な  3 年  間  の  成  績
鈴木 真理 シマノレーシング   1位   908P 03”3DAY優勝、アジア選手権優勝、東日本実優勝/02”全日本優勝
今西 尚志 シマノレーシング   2位   888P 03”全実業2位、西日本実3位、J・Jカップ総合2位、全日本8位
阿部 良之 シマノレーシング   3位   868P 03”西日本実、いわきクリテ優勝、J・Jカップ総合優勝/00”全日本優、五輪代表
狩野 智也 シマノレーシング   4位   697P 03”東・西実業団2位、全日本5位、Tour北海道2位/02”全実業2位、T・北2位
中川康ニ郎 ミヤタスバルRacing   5位   688P 03”3DAY、東日本実3位、全実業6位、丸岡2位
飯島  誠 スミタラバネロPi   6位   644P 03”西実業4位、全実業9位、全日本個人TT2位/02”全実業優勝、00”五輪代表
野寺 秀徳 シマノレーシング   7位   608P 03”神戸クリテ優勝、全実業7位、全日本2位/00”全実業優勝、99"3DAY優勝
坂口  博 愛三工業Racinng   8位   577P 03”全実業優勝、トラック中長距離の実業団第1人者/01”群馬カップ優勝
田中 光輝 愛三工業Racinng   9位   569P 03”西実業6位、群馬カップ4位、Tour・北3位/02”全日本6位、01”3DAY優勝
三船 雅彦 ミヤタスバルRacing   11位   437P 03”西実業5位、神戸クリテ6位、いわきクリテ2位、T・北6位、03”より国内復帰
西谷 泰治 愛三工業Racinng   12位   437P 03”3DAY,ST1勝、T・北ST2勝、石川4位/02”U-23優勝・01"北海道U-23優勝
真鍋 和幸 ミヤタスバルRacing   13位   405P 03”3DAY9位、全実業10位、全日本3/96”五輪代表/00”3DAY優勝
三浦 恭資 ミヤタスバルRacing   14位   376P 03”3DAY6位、丸岡9位、いわき9位/02”全日本9位◆88”ソウル五輪代表
大内  薫 シマノレーシング   15位   359P 03”丸岡3位、いわき5位、02”西実業・神戸クリテ8位
柿沼  章 キナンCCD   16位   326P 03”3DAY2位、全日本ITT6位、→02"4位・01"優勝/ 00”全実業2位
米山 一輝 ミヤタスバルRacing   17位   319P 03”神戸クリテ4位、全日本ITT 10位
武内  誠 ORBEAエチェオンド   18位   318P 03”全実業5位
廣瀬  敏 Team Nippo   19位   294P 03”東実業6位、丸岡優勝、Tour北海道優勝/02”3DAY優勝・群馬・石川優勝
西村 拓哉 ミヤタスバルRacing   22位   287P 03”実業ITT優勝、02”西実業9位、神戸優勝/01”実業ITT優勝
岡崎 和也 Team Nippo   24位   277P 03”丸岡4位、全日本ITT優勝、B世界選入賞、T・沖縄優勝/02”全日本2位、
新保 光起 愛三工業Racinng   25位   274P 03”石川3位、02"西実業2位、全実業5位、石川4位/99”全実業優勝、01"2位
以上 TOP25位 ポイント250点以上
橋川  健 キナンCCD BSアンカーより 03”全日本ITT3位、00”いわき優勝/01”Tour・JAPAN総合4位、01”全実業4位
別府  匠 ミヤタスバルRacing 日本鋪道より /02”東実業/個人TT 6位、全実業4位、
小笠原 豪 チェブロ・ラピスタ 日本大学より 03”国体優勝、インカレ5位/02”インカレ5位、国体6位
  
(全日本自転車選手権ロード)
  本年度国内最大のロードレースとなろう第9回大会は、アテネ五輪の代表選考会を兼ねて4月30日(金)に行なわれる。場所は
静岡県の日本サイクルスポーツセンターでオリンピック選考会会場として16年振りの開催である。会場以来30年の歳月が過ぎその
間幾多の全国大会でドラマを生んできたこのコース、今回は5Km+3Km計8Kmの逆周りである。
 ツアー・オブ・ジャパンで設定された(8Km右回りのコースは、出場権を得たトップクラスの選手にとっては経験済みであるが、平坦
路が全くないこのコースどのような走りで挑むか興味深々である。個人戦であるがチーム力が栄冠を左右する。レース中に繰り広
げられる数々の駆け引きが最大の見所となろう。勿論、監督よりの作戦指示が重要である。代表を狙う選手を有する、板東(シマノ)
大門(Nippo)ミヤタ(栗村)浅田(アンカー)横井(愛三)の采配が注目される。
◆代表の座を狙う有力選手
オリンピック連続出場をかけた飯島誠(ラバネロ)、阿部良之(シマノ)の踏ん張りとGiro/ITARIA完走後3年目を迎え復調なった
地元修善寺出身の”99年に参加枠を取った野寺秀徳(シマノ)。2年間ヨーロッパで着々と力をつけてきた福島晋一、田代恭崇
のアンカー勢。”88年以来の代表を目指すNippo(前日本鋪道)は岡崎和也、広瀬敏の強力な2枚看板で挑む。
国内ランキングNO1の鈴木真理と昨年度はツールド・ランクワイでアジアのトップロードマンに後塵を浴びせアジアチャンピオンに輝いた
狩野智也のシマノの動きがレースの鍵を握るであろう。
ロードスプリントでは定評のあるヨーロッパで多くの経験を持ち国内復帰2年目の三船雅彦・”96年の選考会で当時の最強の候補で
あった今中大介選手を破り代表の座を占めた真鍋和幸のミヤタ2エースがシマノ、アンカーの強力チームを分断できるかがレース展
開を大きく変えることになり波乱も予想される。
”92年に新鋭田中光輝の代表獲得でロード界に新風を巻き起こした愛三工業の西谷泰治と”88年このコースでソウル五輪の代表を
勝ち取った本年も健在のミスターロードレース三浦恭資(キナン)も注目の1人に挙げたい。
国内ロードのトップクラスの選手は誰が代表になってもおかしくない実業の拮抗したメンバーである。
このコース優勝経験のある選手のいる層の厚いチームから代表が決ま可能性が強いと思われる。。
 エントリーが決まっていない(3/20現在)状況であるが昨年の全日本の成績、海外での実績、実業団主要レースでの順位より、
各都道府県への推薦が近じかなされであろう。3DAY ROADエントリーの選手と外れた(チーム編成上)選手およびブリヂストン・
アンカー所属の昨年度国内レース上位成績のある者が含まれてのメンバーとなろう。